チェコの国民楽派の祖ともいうべきスメタナの連作交響詩「我が祖国」の第2曲「ヴルタヴァ」は日本ではドイツ名「モルダウ」で知られています。
スメタナの命日5月12日を初日に毎年開催のプラハの春音楽祭で、開幕に演奏するのが「我が祖国」です。
「ヴルタヴァ」はこの6曲の中でも特に有名で、ヴルタヴァ河の源流からプラハに注ぎ込むまでを音楽的に描写しています。
スメタナは1874年に難聴になり、弦楽四重奏曲第1番の第4楽章冒頭で難聴になった時の耳鳴りの描写をしていますが、「我が祖国」は難聴になってからの作曲であることを忘れてはならないと思います。