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2つの悲しい旋律 Op.34

2007年に没後100年を迎えたエドヴァール=グリークは、その作品の大多数がピアノ曲で、オーケストラ作品は多くはありません。

この「2つの悲しい旋律」はオーケストラといっても弦楽オーケストラのための作品で、ノルウェーの詩人ヴィニエの詩による6曲ずつ2集の12の歌曲から第1集の2曲を弦楽合奏用に編曲したものです。

「オーゼの死」の時もそうだったように、ここでも各パートを分離させています。ここでは第2ヴァイオリンとヴィオラを二部に分け、第1ヴァイオリンはオクターブ・ユニゾンに分けています。

第1曲「傷ついた心Hjertesar」の原曲は第1集第3曲「傷ついた者Den Sarede」(ともにaは上に丸が付くオーの音で、日本でなじみがあるのは単位記号オングストローム)。歌は最後に希望も表しているようです。

第2曲「春Varen」(このaも丸のあるオー)はドイツで再版の時に「最後の春」とされたとのことです。原曲は第1集第2曲で、ヴィニエがこの詩を書いたのは自分が死を迎える年の春だったとのことです。原曲の歌曲は4節ですが、この弦楽合奏曲では2節に短縮されています。

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傷ついた心 傷ついた心

2007/12/04(2007/12/14更新) 入口に戻る
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