アレッサンドロ=ストラデッラ(1644〜1682)は17世紀イタリア・バロックの作曲家で、多くのオペラやカンタータ,オラトリオを残しました。
彼は貴族の妻と不倫関係にあったことから夫である貴族の差し向けた刺客に刺殺されてしまいます。
貴族が刺客を向けたのは1度ではなく、暗殺される前のある時は、刺客が彼の奏でるオルガンの美しい演奏に心を打たれ、暗殺を取り止めたとの逸話が残っています。
この曲は「イル・バルケッジョ」というセレナードの前奏のためのシンフォニアで、トランペットと弦楽合奏、通奏低音のために書かれていますが、入手した楽譜がトランペットとピアノ用に圧縮(使用した楽譜の表紙にはreductionと書いてあり、arrangeとは書かれていません)されたもののため、チェロ・バス以外の弦楽合奏は原曲どおりではありません。
バロック時代のシンフォニアは、ドメニコ=スカルラッティや大バッハに見られるような単一楽章の鍵盤音楽もあり、古典派以降の交響曲と考えるより、ここでは1曲以上の小品を集めた器楽曲と考えるのが妥当と思います。
なお、この圧縮版には通奏低音用の数字も付いていませんので、通奏低音は施していません(たとえ数字が付いていても、私の手には負えませんが)。
midファイル | musファイル |
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全曲 | 全曲 |
第1楽章 | 第1楽章 |
第2楽章 | 第2楽章 |
第3楽章 | 第3楽章 |
第4楽章 | 第4楽章 |