ジャン=フィリップ=ラモーは大クープランとともにフランス・バロックを代表する作曲家で、彼の著した和声学の本はその後の西洋音楽理論に決定的な影響を与えました。
ラモーのクラヴサン曲は、曲集が5巻、「皇太子妃」、「コンセールによるクラヴサン曲集」5巻と、それほど多くはなく、主としてオペラの作曲を手がけ、ルソーなどに論争をしかけられた「ブッフォン論争」の当事者になっています。
クラヴサンは英語でいうハープシコード、イタリア語やドイツ語でいうチェンバロのことで、フランス・バロックにあっては「ハープシコード」より「クラヴサン」の呼称がふさわしいでしょう。
この曲はクラヴサン曲集第2巻に納められています。鳥のさえずりの描写が見事ですが、単なる描写音楽に終わっていないと思います。