この曲は日本では文部省唱歌「庭の千草」として知られていて、原曲はNHKの連続テレビ小説「らんまん」で重要な役割を果たしました。「庭の千草」はドラマで歌われた数年後に文部省唱歌として取り入れられたようです。
歌詞はトーマス=ムーア(1779〜1852:『ユートピア』の作者トマス=モアではありません)というアイルランドの詩人で歌も作って歌った人のもので、1813年出版の『アイルランドの旋律』第5巻に収録。ピアノ伴奏譜はアイルランドの作曲家、ジョン=アンドリュー=スティーヴンソン(1761〜1833)のものです。
ここに掲載したものも、その楽譜によっています。旋律はヴィオラを当てました。
この曲は多くの作曲家に愛好されたようで、ベートーヴェン(1770〜1827)、メンデルスゾーン(1809〜1847)、グリンカ(1804〜1857)、ラフ(1822〜1882)などなど変奏曲や幻想曲の主題に使用しています。
2023/08/31
入口に戻る