ヨーゼフ=マルチン=クラウス(1756〜1792)はドイツ生まれのスウェーデンの宮廷作曲家。モーツァルトと同じ年に生まれ、モーツァルトの翌年に死んでいて「スウェーデンのモーツァルト」とも言われています。
クラウスの交響曲は現在残されているもので12曲はあり、モーツァルトがト短調の2曲なのに対し5曲(うち1曲は同じ曲の改作)の短調作品です。
このハ短調の交響曲は前年の1782年に作曲した嬰ハ短調のものをハ短調に移調し、メヌエット楽章を除いたものでハイドンに献呈しています。
楽器編制はオーボエ・ファゴット・Es管とC管のホルンが各2と弦6部で、第2楽章のホルンはEs管のみ。
ファゴットは第2楽章の82小節から8小節のみ3度の動きをしますが他はすべてユニゾン。ヴィオラはスコア上は2部に分かれていますが、大部分はユニソンになっています。
チェロバスが時に別の動きをするのも、この時代の曲としては珍しい。
midファイル | musファイル |
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全曲 | 全曲 |
第1楽章「ラルゲット−アレグロ」 | 第1楽章「ラルゲット−アレグロ」 |
第2楽章「アンダンテ」 | 第2楽章「アンダンテ」 |
第3楽章「アレグロ・アッサイ」 | 第3楽章「アレグロ・アッサイ」 |