ディヴェルティメントニ長調K.V.136

モーツァルトは1772年、2回目のイタリア旅行からザルツブルクに戻ってきて、3曲の弦楽のためのディヴェルティメントを作曲しました。

この曲はその最初の曲で、弦楽四重奏でも複数の弦楽器とコントラバスを加えた合奏でも演奏できるようになっています。今回の曲データは弦楽四重奏を念頭に作りました。

16歳の誕生日前後に作曲したことになりますが、この曲を聞くたびに生きていてよかったという気持ちになります。

第1楽章アレグロ、第2楽章アンダンテ、第3楽章プレストで、どの楽章もソナタ形式という、ちょっと珍しい構成ですが、展開部の書きかたはいかにも モーツァルトらしく、再現部も単に呈示部を繰り返すだけではないこと、また部分的ながら第1バイオリンのみが旋律を奏でるのでないことなど、短い曲ながら 創意に満ちあふれています。


2005/06/04 入口に戻る


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