グルック 精霊の踊り






クリストフ=ヴィリバルト=グルック(1714〜1787)は18世紀ヨーロッパのオペラ改革者として知られ、大バッハの次男カール=フィリップ=エマヌエルと同じ年の生まれでエマヌエルの死の前年に没しています。2014年はグルックとエマヌエル=バッハの生誕300年。

「精霊の踊り」はグルックのオペラで最も有名な「オルフェオとエウリディーチェ」の1774年パリ版Wq41(初版は1764年ヴィーン版Wq30)で追加したもので、出だしが大バッハの「アンナ=マグダレーナのための練習曲」のメヌエットの出だしに似た旋律で始まる3部形式の、中間部の旋律は曲名を知らない人でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

なお、「オルフェオとエウリディーチェ」は日本で最初に上演されたオペラとのことです。死んだ妻、エウリディーチェに黄泉の国に会いに行ったオルフェオが振り向いてはならないとの約束を破るという話はギリシャからシルクロードを伝って日本のイザナギとイザナミの話になったのでしょうか。

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2014/01/11(2014/05/28更新)

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